エンカウント2
推しがいたのだ
その日は平日ど真ん中で空いていた、入場してソワソワとしていた私と連れにニッコリ話しかけてきたのが彼女だった、一目見て可愛い!!!と心が叫んだ、無理
どこから来たの?都内です、初めて来たの?私は2回目で、そんな感じでたわいない話をしながら、思わず聞いてしまった
そのカラコンどこのですか?!
なんかすごいヘタなナンパ師みたいやんけと今では思う、会話を繋げたい一心と綺麗でとても似合っていて可愛くて、聞いてしまった
推しはキョトンとしたのを覚えてる、そこから笑顔で、嬉しい!えっとね!とすぐに調べてカラコンのブランドと色を教えてくれた、今でもメモってある
ショーが始まって、びっくりした、可愛い彼女はバリバリに踊れるダンサーだった
目があった、ウィンクか指ハートかファンサをされて本当に落ちてしまった
めちゃくちゃに良かった
Twitterを探してフォローした、インスタを覗くようになった
オシャレで渋谷の109でも働いてることを知った、働き者か?!半端ねぇ
バーレスク に行くときは彼女のシフトを確認するようになった、いないと悲しい
見る度に恋に落ちる感覚がした、会う度に胸が高鳴って苦しくて上手に喋れなくて悔しくて、毎日ご飯食べてるか心配で、彼女が良いと言ったものはチェックして、ある日気づいた、これが推しか…?
かくして三次元の女の子が推しになってしまった、人生で初めて人間を推した、人生で初めて養いたいと思った